ネパールのトレッキングは魅力的だけど一緒に行ける人がいない。。。
それなら「1人でも行ってみたいけど大丈夫?」と心配な人もいるのではないでしょうか。
そんな人のために、女性ソロでトレッキングできるか?注意する点、持っていくと良いものなどをまとめました。これはソロに限らず、誰かと行く場合も言えることだと思うので、参考にどうぞ!
女性1人でトレッキングは可能か?
まずは、そもそも女性1人でトレッキングすることは可能なの?ということについてですが、結論から言うと「可能」です。
私はこれまで3年に渡りネパールの6つのトレイルを歩いていますが、そのうちの5つはたった1人でガイドさんもポーターも頼まずに歩きました。
ただし、歩いていると「1人なの?」と色々な人に驚かれます。多くの人がグループやカップルで歩いていているからです。またネパールでは女性が1人で旅行する、遠出するという文化はありません。よって、女性1人のトレッカーは「めずらしい」部類に入ります。ということをまずは認識しておく必要があると思います。
全般的に、ネパールの治安は良く親切な人が多いです。ピークシーズン(10-11月、3−4月)にエベレスト街道やアンナプルナベースキャンプ、アンナプルナサーキット、ランタンエリアをトレッキングする分には、トレッカーが多いため誰もいなくて怖い、という思いをすることはないでしょう。
万が一道がわからなくなったら、必ず地元の人に聞き、適当に歩いて迷い込まないように。
また、事前にダウンロードしておけばオフラインでも使用できる「maps.me」という地図アプリを入れておくのもおすすです。こちらのアプリはgoogle mapのようにして使え、トレイルや一部のロッジまで網羅していますので、大変役に立ちます。
人が減るゾンラへの道やゴサインクンドからカトマンズ方面の道では、他のグループを追っていくなどすると安心です。
女性トレッカーが気をつけること
- その気がない場合ははっきりと断る
ネパールは経済面ではとても貧しい国で、ネパール国内での仕事がないため、外国に出稼ぎに行く人が多くいます。
ただ、それも行くまでに非常にお金がかかったりと容易ではありません。そのため、外国人と結婚してその国に住む、という夢を描いている人も多いのが事実です。
特に日本という国は人気があるので、日本人女性は言い寄られやすいです。その気がない場合は、はっきりとした態度で臨むこと。
- 明るいうちに行動する
これは日本の山でも同じですが、明るいうちにロッジへ到着するようにしましょう。
- 地元の人が言うことには従う
ネパール人は困っている人を見ると助ける、気にかけてくれる、という人がほとんどです。危なそうと思ったら注意してくれたり、アドバイスしてくれたりします。そういう言葉には従うようにしましょう。
- 他のトレッカーやガイド、ポーター、ロッジのスタッフとコミュニケーションをとる
明日歩くルートの情報や天気の情報など、情報交換しておくと思いがけぬ情報が手に入ったりします。泊まるのに良い村だったり、気をつけたほうが良いことだったり。少し話をするだけでも緊張がほぐれたり、リラックスできるという点でもおすすめです。欧米人を見ていると、ソロトレッカーは他のソロトレッカーと一緒に歩いていたりします。ピークシーズンは1人だと部屋の確保が難しい場合もあるので、もし気が合う人が見つかったらトレッキングメイトになるのも良いと思います。私もアンナプルナサーキットでは、ソロトレッカーが5人集まったチームができて、毎晩同じロッジに泊まっていたので、とても楽しかったです。歩くスピードは違ったので一緒に歩くことはほとんどありませんでしたが、ランチ休憩は大抵一緒で、またロッジで落ち合うという形でした。
- ガイドを雇う場合は人を選ぶこと
ガイドは人によって全然違います。もちろん性格も人それぞれ異なるので相性もありますが、最低限のラインとして、
✔︎ ライセンスを持ったガイドであること
✔︎ どこかのエージェンシーに属しているガイドであること
この2点をクリアしている人が良いでしょう。とうわけで、Trip Adviserなどで評価の高いエージェンシーにお願いしてツアーを組むなり、ガイドを斡旋してもらいましょう。カトマンズには日本人向けのエージェンシーもあります。「ネパール トレッキング会社」で検索するといくつか出てきます。日本からメールでやりとりできますので、問い合わせてみると良いでしょう。また女性ガイドもいますよ。
稀ですが、良くないガイドの話を聞いたことがあります。10月だけバイト的にガイドをやっていて、「アンナプルナベースキャンプという超メジャーなルートにも関わらず、道がわからずしょっちゅう人に聞いていた」「(ガイドは男性なのに)同室で寝たい」と言われた、など常識では考えられないようなガイドがいるのも事実です。大半はガイドはちゃんとしていますが、中にはそういう人もいるということを覚えておいて損はないでしょう。
実績のあるエージェンシーでガイドを斡旋してもらえば、そういうことはまずありません。
女性トレッカーにオススメの持ち物
- 保湿クリーム
トレッキング中は、高地の日差しと乾燥と風で肌がガザガザになります。こってりしたクリームをべっとり塗って寝ると良いです。私の場合は、ホホバオイルだけでは不十分でした。
- 日焼け止め
高地の紫外線は想像以上。頻繁に塗り直すのが効果的です。
- リフレッシュスプレー
ラベンターとミント(またはティーツリー)のアロマオイルを水に数滴垂らしたものを50mLのスプレーボトルに入れて持ち歩いています。これは消臭効果があったり、気分転換になるので、気になった時に使っていました。髪の毛が数日洗えなくて痒い時にもこちらのスプレーを頭皮にシュッシュとかけてしのいでいました。アロマオイルの小瓶を持っていれば、現地でもその場で作れるので、荷物もそれほど負担にならないので気に入っています。
- 保温水筒
冷やすのは良くない女性の体。保温水筒があれば、朝お湯を入れてもらい行動中に温かいものを飲むことができます。寒い土地では水も大変冷たいので、その水をガブガブ飲むのは結構しんどいです。温かい飲み物を携帯できると、冷えた体を温めることもできますし、水分摂取もしやすく体が楽です。私のお気に入りはサーモスの片手で蓋が開けられるワンタッチタイプの500mLの水筒です。
- 毛糸の靴下
足先が冷えやすい方は、あったかい毛糸やフリースの靴下があるといいです。これはロッジに着いてから履き替える用です。カトマンズやポカラでもあったかい毛糸の靴下が300-400rp程度で手に入ります。とてもかわいいのでお土産にもオススメです。日本でも大活躍です。
- 小さいホッカイロ
5000m以上の峠越えやピークに登る場合ですが、早朝まだ日の出前から歩くので、大変寒いです。特に末端冷え性の人は、手の指が痛いくらいに冷たくなります。あまりにも感覚がなくて凍傷になるのではないかと怖くなったことがあります。そういう時に、手袋の中に小さなホッカイロを入れておくと冷たさが緩和されて大変良かったです。
ギアリストもご参考ください!
生理ナプキンはネパールで入手できるか?
ネパールではカトマンズやポカラの町はもちろん、山の中でも生理用品を入手することができます。しかし、短期旅行の人は、日本から持っていくことをお勧めします。
私も一度、山の中の売店でナプキンを購入したことがありますが、「プラスチック」感満載のナプキンで、肌あたりは悪く、おまけに香り付だったので、香りに酔い、1回使用しただけで廃棄することになってしまいました。標高が4000-5000mと高い場所にいると、体への負担があるので生理の周期が狂うことがあります。日程的に被らないと思っていても、予想外に生理が始まってしまうこともありますので、肌が弱い方や決まったナプキンがある方は、1サイクル分のナプキンを持っていくのをお勧めします。
ロッジのトイレにはトイレットペーパーを捨てる用のゴミ箱があるので、使用済のナプキンは必ずそこに捨てるようにしましょう。便器に流すと詰まって大変なことになります。ローカル食堂のトイレにはこのゴミ箱がない場合がたまにあります。そういう場合は、ビニール袋に入れて、ゴミ箱がある所まで持ち帰るのがマナーです。
私は普段は布ナプキンを使用しているので、うまくやりくりできたら布ナプキンで洗濯しながらできたら良いなと思っているのですが、一晩で乾くか?人目を避けて洗濯できるか?などの懸念点を考えると難しい気がしていて使い捨てナプキンにお世話になっています。もし使い捨てナプキン以外で長期のトレッキングをしたことがある方は是非その方法を教えてください。
山好きの人にも、ネパールが好きな人にも、ネパールでトレッキングをしたい人にも、美しい世界を感じたい人にも、何かに挑戦したい人にもオススメです。
”こんなにも美しい大自然の中で、目一杯体を使い、五感をフル稼働させて体感した先にあったのは、自分への信頼と美しい地球に生きていることへの喜びだった”
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