2018年10月下旬〜11月下旬まで、アンナプルナサーキット+アンナプルナベースキャンプを25日間で歩きました。
2017年に引き続き、3本目のヒマラヤトレッキング。
アンナプルナサーキットは前回エベレスト街道を歩いている際に会ったトレッカーやガイドから何度もすすめられていたので、次はアンナプルナサーキットを歩きたいと思っていました。
アンナプルナサーキットは、ラウンドアンナプルナとも言われ、アンナプルナの山々の周りをぐるりと一周します。ぐるりと一周と書きましたが、この範囲がとても広くて、東側と西側では気候も全く異なり、それが魅力の一つ。
範囲は広いですが、大部分を道路が伸びているので行けるところまで車を使えば日程的には短縮できます。
短いものだと10日程から可能で、徒歩で全部歩くと20日前後。
アンナプルナベースキャンプは、そのど真ん中を奥へ奥へと歩きます。(下の地図を見てもらうとわかりやすいと思います)
前年、ヒマラヤトレッキングの1本目がアンナプルナベースキャンプでしたが、ベースキャンプで山々に囲まれた時のすばらしい感覚が忘れられず、もう一度。
前回は、ポカラからトータル10日間で歩きましたが、今回はアンナプルナサーキットの途中からなので、ベースキャンプトレッキング部分は5日間で歩きました。
アンナプルナサーキットトレッキングの魅力
- 景色や気候がどんどん変わっていく
標高840mから始まり、最高地点は5416mのトロンパス。初めは比較的緑が多いですが、次第に森林限界も超え、荒涼とした景色の中へ。トロンパスを超えると、強風が吹き荒れるエリアになり、次第に標高が下がり、再び緑が溢れる大地になります。
- 天空の湖テリチョレイク
当初の予定では行かないつもりでしたが、出会ったトレッカーにつられて行ってみると、すばらしい場所でした。もうね、本当に来てよかった、って思いました。湖ももちろん美しいですが、ベースキャンプから湖までの道がとにかくすばらしくて、アンナプルナの山々に向かって歩いていくのがとっても幸せでした。近年、映画の舞台になったとかで、ネパールの若者が大勢訪れていました。
- おいしいりんご
ネパールの山間部ではりんご栽培が盛んに行われています。11月はちょうどりんごの収穫期!ジョムソン付近がりんごの産地で有名です。
ネパールのりんごは小ぶりですが、ジューシーで、甘さがスッキリしていてスーパーおいしかったです。
トレッキング中におやつに食べるりんごはたまりません!その外にもアップルブランデーやアップルパイ、アップルクランブル、アップルモモ、ドライアップルなど、たくさんのりんごの加工品もありましたよ。
しかも大抵がオーガニックとのこと。りんごに限らず、農作物はオーガニックが多いです。それが当たり前なので、わざわざオーガニックとうたったり、表記もしていないんですけどね。
- 豊富な料理メニュー
もともとトレイル上のロッジはネパールの国民食ダルバート以外にも、フライドライスやフライドヌードル、じゃがいも料理、パスタ、ビザなどメニューが豊富ですが、こちらではエンチラーダ(メキシカン)まで登場し、驚き!!しかもおいしい。
- 温泉に入れる(チャーメ、タトパニ)
湯船に浸かれるのは、すごく嬉しい!チャーメの温泉は熱々で極楽でした。タトパニの方がぬるめで広々。
- 電源やwifiが無料の場合が多い
道路が伸びている影響で電気も豊富なようで、部屋にコンセントが付いていることが多く、充電にお金を払うことはありませんでした。wifiも無料の所が多かったです(繋がったり繋がらなかったりだけど)。
- ポカラからのアクセスが容易
ポカラからベシサハールまではバスで4時間半。お昼前にはベシサハールまで到着するので、初日から歩き出せます。
アンナプルナベースキャンプトレッキングの魅力
- とにかくベースキャンプの景色がすばらしい
ベースキャンプはぐるりと山に囲まれていて、しかも山が近くて、なんて表現したら良いのか、とても安心するような不思議な場所なのです。
- 比較短期間で行ける
ポカラから8日〜10日間で往復する人が多い。道は歩きやすく、よく整備されています。ただし、雪が降ると話は別。
- 途中のジャングルも美しい
タダパニ付近やバンブー付近の森がとても美しい。アンナプルなサーキットとは真逆で、湿度が高めで呼吸が楽。
- 温泉に入れる(ジヌーダンダ)
帰りに寄るとトレッカーが多い。ぬるめ。
- ポカラからのアクセスが容易
スタート地点も豊富で、バスやタクシー、ジープを乗りついて3時間くらいでどこのスタート地点にも行ける。
アンナプルナサーキット&ベースキャンプトレッキングルートmap
スケジュール
DAY1 ポカラ⇨ベシサハール(760m)⇨ブルブレ(840m)→ンガディ(930m)/ 3.6km
DAY2 ンガディ(930m)→バンダンダ(1310m)→ゲルム→ジャガッ(1300m)/ 15km
DAY3 ジャガッ(1300m)→チャムチェ(1430m)→タル(1700m)→ダラパニ(1860m)/ 15km
DAY4 ダラパニ(1860m)→ダナキュウ(2190m)→チャメ(2670m)/ 15km
DAY5 チャメ(2670m)→Bharatang(2850m)→アッパーピサン(3300m)/ 14km
DAY6 アッパーピサン(3300m)→オムデ(3280m)→マナン(3540m)/15km
DAY7 マナン(3540m)→アイスレイク(4600m)→マナン(3540m) *高度順応日 /16km
DAY8 マナン(3540m)→カンシャー(3734m)→テリチョベースキャンプ(4150m)/ 14km
DAY9 テリチョベースキャンプ(4150m)→テリチョレイク(5014m) / 22km
→テリチョベースキャンプ →シュリカルカ→カンシャー(3734m)
DAY10 カンシャー(3734m)→ ヤクカルカ(4050m)→レダー(4200m)/ 10km
DAY11 レダー(4200m)→トロンフェディ(4525m)→トロンハイキャンプ(4925m)/ 6km
DAY12 トロンハイキャンプ(4925m)→トロンパス(5416m)→ムクティナート(3760m)/ 13km
DAY13 ムクティナート(3760m)→ジョン→カグベニ(2810m)/ 9.3km
DAY14 カグベニ(2810m)→ジョムソン(2720m)→マルファ(2670m)/ 16km
DAY15 マルファ(2670m)→タクチュ(2590m)→ラージュン(2550m)/ 12km
DAY16 ラージュン(2550m)→カロパニ(2530m)→ガーサ(2010m)/ 17km
DAY17 ガーサ(2010m)→ダナ(1440m)→タトパニ(1190m)/ 14km
DAY18 タトパニ(1190m)→Shikha(1935m)→ゴレパニ(2860m)/ 15km
DAY19 ゴレパニ(2860m)→プーンヒル(3193m)→ゴレパニ *休息日 / 2.6km
DAY20 ゴレパニ(2860m)→タダパニ(2630m)→チュイレ(2309m)/ 11km
DAY21 チュイレ(2309m)→チョムロン(2170m)→バンブー(2310m)→ドバン(2600m)/ 16km
DAY22 ドバン(2600m)→デウラリ3230m)→マチャプチャレベースキャンプ(3700m)/ 8.6km
DAY23 マチャプチャレベースキャンプ(3700m)→ アンナプルナベースキャンプ(4130m)/ 3km
DAY24 アンナプルナベースキャンプ(4130m)→バンブー(2310m)→アッパーシヌワ(2360m)/ 17km
DAY25 アッパーシヌワ(2360m)→チョムロン(2170m)→ジヌーダラ(1780m)→モッキュ⇨ポカラ / 9.1km
* ⇨はバス・ジープを利用
次はトレッキング中のエピソードをいくつかご紹介していきたいと思います。
山好きの人にも、ネパールが好きな人にも、ネパールでトレッキングをしたい人にも、美しい世界を感じたい人にも、何かに挑戦したい人にもオススメです。
”こんなにも美しい大自然の中で、目一杯体を使い、五感をフル稼働させて体感した先にあったのは、自分への信頼と美しい地球に生きていることへの喜びだった”
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女ひとりで26日間 ヒマラヤを歩いてみれば〜大自然と自分に繋がる旅〜