前年の2017年にアンナプルナベースキャンプとエベレスト街道をトレッキングした際に、何人ものガイドさんに出会い、お世話になったり、話したりしました。
今回、アンナプルナサーキットを歩き始めて4日目、樹林帯の上り坂を登り終えホッとしていると、西欧人を連れた見覚えのあるガイドさんが通り過ぎました。
「あれ?あの人!!去年ゴラクシェップ(エベレストベースキャンプの起点の村)の宿で会った人だ!」
えー、まさか!こんなところで会うなんて、と興奮しながら、
「ナマステ」
と話しかけると、キョトンとしています。
「去年、ゴラクシェップの宿で…」
と私が説明すると、そのガイドさんは私の顔をまじまじと見て、記憶を手繰り寄せている様子。
そして、ようやく思い出してくれたようで、
「おー!」
と向こうも驚いています。
嬉しい再会。
次の村まで一緒に話しながら歩きました。
彼は去年自分で旅行会社を立ち上げた人。
「仕事はどう?」
と聞くと、
「まだまだお客さんは多くないけど、なんとかやっているよ」
との返事。
次の村でマナスルが見えるロッジの屋上で一緒にお茶休憩をしたのち、またね!と言って別れました。
その後、また会うかと思いましたが、その後会うことはありませんでした。
歩き始めて20日目、アンナプルナサーキットを歩き、ベースキャンプへ向かう初日。
それまで一緒だったトレッカー達はベースキャンプへは行かず、ポカラへ帰るというので、また一人になりました。
別れた後はしばらく寂しい気持ちが続きます。
そんな中、森の中を歩いていると、前にいた人が
「シトカー!」
と叫んでいるではありませんか!
「え???」
と思いながら、今度は私が目を凝らして近づいていくと、
チョラパス超え〜ルクラまでお世話になったバブーというガイドさんでした。
この人と会う時はいつもタイミングが絶妙なのです。
ちょうど私が困っている(弱っている)時に現れてくれます。
バブーはオーストラリア人の親子2名とポーター1名の4名のチームで、ちょうど休憩しているところでした。
アンナプルナサーキットを回って、ガンドルックを通って帰るとのこと。
「私もアンナプルナサーキット回ってきたんだよ!よく今まで会わなかったね」
この日はタダパニという村で泊まるということなので、私が泊まる予定の村とは違うのが残念。
バブーはココナッツの入ったチョコレート(BOUNTY)を分けてくれました。
それからジョムソンから持ってきたというりんごも。
すっかりネパールのりんごが気に入っていた私は、数日ぶりのりんごにときめきます。
相変わらず、バブーは親切です。
会えて嬉しかったなぁ。
彼らはゆっくりペースだったのでここでお別れです。
会っている時間はほんの5分とか10分なのに、心に残る思い出になりました。
再会はまだまた続きました。
次に会ったのはこちらもエベレスト街道を歩いていた時に出会ったガイドさん。
ナムチェの手前のチェックポイントで出会い、その後ロブチェの先で再会した人です。
ベースキャンプから下っていた日、彼はこれからベースキャンプに向かうということですれ違ったのです。
彼は珍しくフランス語が話せるガイドさんで、この日もフランス人トレッカーを連れています。
「いつカトマンズに帰るの?会えたらカトマンズでまた会おう」(このガイドさんはカトマンズに住んでいる)
と言って別れました。
そして、最後はアンナプルナベースキャンプを歩いていた時に出会ったパラカッシュというガイドさん。
このトレッキングも、もう後少しというチョムロンですれ違いました。
一度会った人の顔を覚えているのは私は結構得意かもしれません。
名前は覚えるのが苦手ですが、会った人とか見かけた人の顔は不思議と覚えていて、
「あ、あの人さっきいた人!」とちょくちょく発言しては友人に驚かれるという経験が何度もありました。
パラカッシュも言語が得意で、英語はもちろん中国語を話せます。この時も中国人トレッカーを連れていました。私のことは覚えていなかったようで、思い出すのに時間がかかりましたが、
「スペイン人と去年歩いていたでしょ?」というとようやく思い出したようでした。
結局、このトレッキングで4人のガイドさんと再会しました。
不思議だなぁ。
シーズンなので、ガイドさんはどこかしらの山にいることが多いですが、それにしてもこんな風にタイミングよく再会するなんて!!
ご縁があるなぁ。
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