ヒマラヤトレッキングでの心配点の1つに高山病のことがあると思います。
高山病とは!?
一般的に標高2400mを超えると高山病になる可能性があると言われています。
酸素の薄い場所では、体全体に充分な量の酸素が行き渡らず、酸素が不足して様々な障害が起こります。
主な症状は、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、めまい、眠気、むくみ、食欲減退、膨満感など。
ひどくなると高所肺水腫や高所脳浮腫を引き起こします。
私の経験
私もネパールのトレッキングでは毎回、軽い頭痛、食欲減退、むくみといった高山病の症状が出ますが、ひどい状態にはならずに済んでいます。
やはり高度が高いところに行けば、誰でもなんらかの高度障害が出るでしょう。
軽い頭痛で終わる人もいるし、何も食べられなくなる人、下痢をする人、寝込む人もいます。
私が高地で苦しんだのは、「むくみ」です。
軽い頭痛や食欲減退は1日で改善したが、標高3500mあたりから上はむくみがずっと続いていました。
水分摂取を心がけていましたが、ロッジに到着してからお茶をたくさん飲んでいたので、それが良くなかったのかもしれません。なぜなら、ロッジにいる間は水分摂取量に比べトイレの回数は少なく、朝になるとパンパンにむくんでおり、歩き出すと尿意をもよおす、という状態だったからです。
行動中の水分摂取を増やし、ロッジに着いてからは適度に摂取する方が良いのかもしれないと考えています。
2019.12追記
2019年11月にマナスル&ツムバレートレッキングをした際に、水分摂取の方法を変えて確認しました。
朝起きてお湯(お茶)を500mL程度飲む。更に朝食時にカップ1杯のお茶。
歩き出したら、意識的に水分摂取(500〜1000mL程度)。更に昼食時に500mL。水を補給して、午後も〜500mL。
ロッジに到着したら、寝るまでの間に500mL程度。
今までロッジで無理矢理飲んでいた分を、自然に欲する程度に変更しました。その分、朝〜昼間に取る分を増やしたのです。
結果、むくみが大幅に改善されました。これまで悩まされた脚のむくみは気にならないほどに、顔も若干むくんでいましたが、これまでと比べると大幅に改善されました。
というわけで、やはり、私の場合、ロッジに着いてからの水分摂取が多かったようです。むくみ以外の症状が悪化することはなく、これまでと変わりませんでした。(軽い頭痛、息切れはあり)
高山病対策として有効なのは
- とにかく自分のペースでゆっくり行動する
- 無理をしない
- 水分をたくさん飲んで、たくさん出す
- 気づいたら深呼吸
- 必要以上に恐れない
1日の登高は500m以下が推奨されていますが、速いスピードで一気に登ったために高山病になったという話は度々聞きます。またグループで歩いている場合、他人に迷惑をかけないようにと無理したために、ひどい高山病になったという話も。無理をしたり、一気に高度を上げると、非常に高山病になりやすいです。余裕を持ったスケジュールを立てて、ゆっくり歩くのが一番の予防法だと思います。
もしも、寝込むような状態になってしまったら、一旦標高の低いところへ降りる勇気を持ちましょう。
一方で、「高山病になるんじゃないか」とずっと心配しながら歩くのもよくありません。
無理をしない、ゆっくり行動するということを意識して、あとは心配しないようにするのが良いと思います。
「なるんじゃないか、なるんじゃないか」と心配していると、本当になってしまうということも多いです。
「少し頭が痛い」など症状が出始めたら、とにかくゆっくり行動することが大切です。軽い症状であれば、1日で収まる場合がほとんどです。
じっくりと自分のを観察したり、対話しながら歩くのがおすすめです。
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