今年の春にハワイ島を旅しました。
ハワイ島へ行くのは4回目。
しかし、今回の旅はこれまでとまた違って、大きなチャレンジを用意していました。
それは…
車の運転
です!!
なんだ、そんなことかと思う人もいるかもしれませんが、私にとってはかなり大きな1歩でした。
ハワイ島は好きだし、イルカにも会いたい。
だけど、私は今ハワイ島でしたいような旅をするには車が必要。
運転ができないなら今の私にとっては行く意味がない、という風にさえ感じていました。
実は1年前まではペーパードライバーでした。
19歳の時に車の免許を取ったものの、日常では使う必要性がなくほとんど運転しないうちに
気がつけば立派なペーパードライバーになっていました。
これまで、たくさん旅をしてきましたが、
だんだん私の旅も変わってきて
自然が多い所を好むようになってくると
車がないと行けない所が増えてきてしまったのです。
さらに、1年前ハワイ島にいた時に、
運転ができなくて、行きたいところに行けず悔しかったのです。
運転ができたらもっと行きたいところがたくさんあるけれど、運転ができないから行けない、
というのが悔しくて、残念で、
やはり運転ができるようになりたい!
と強く思ったのです。
ついに意を決して運転の練習を始めました。
月に1〜2回程度練習すること、8ヶ月。
だいぶ運転も板についてきました。
私でも運転できるじゃない!!
そう思えるようになった頃、またハワイ島へ行くことにしました。
もちろん、海外で運転するのは初めてです。
しかもハンドルが逆のハワイで。
更に1人旅。
「いやいや、それ止めておきなよ」
きっと多くの人がそう思うでしょう。
家族にも止められました。
しかし、行く前からなぜかハワイ島で1人でも運転できる、大丈夫!
という妙な確信がありました。
根拠はありませんが、大丈夫だと思えたのです。
ネパールで一人でトレッキングすると決めた時も、この確信がありました。
もちろん、心配したり、不安に思っていた部分もあったのですが、
深いところでは妙な確信がありました。
きっと確信がない時は、まだ準備が整っていない時だと思います。
なぜなら、半年前にセドナにいた時は、既に運転の練習をしていた時期でしたが
その時はまだ海外で運転するのは、無理だな、もう少し慣れてからだなと思っていました。
そして、今回は大丈夫と思えたので、私の中で準備が整ったんだな、というのがわかりました。
そして、ハワイ島にやってきた私は数日間友人と過ごしたのち、1人旅が始まりました。
ドキドキしながらレンタカーを発進させると、
1人で運転していることも、逆ハンドルなことも、大丈夫でした!
「わー、運転できてる!!」
最初はレンタカー会社から10分くらいのところにある、駐車場が広いビーチまで。
とりあえず、そこまで行ってひと休憩。
はぁ〜、自力でここに来れた!
それだけで既に感無量です。
それから、コナのダウンタウンに向かい、おいしいアサイーボールを食べに行き、
スーパーで買い出しをしてサウスコなにある宿へ向かいました。
駐車も苦手意識があり、不安材料でしたが、
これまたアサイボール屋さんでも、スーパーでもちょうど停めやすいところが空いていたため、無事に乗り切れました。
なんでもそうだと思いますが、他に頼る人がいない状況になると、自分でなんとかするもんだなという風にも思いました。
それから20分運転してサウスコナにある宿に到着。
ここへ来るまでの間に、運転の不安はほぼなくなりました。
そして、1人で運転できたことが嬉しくて嬉しくて仕方ありません。
こうして、運転できるようになったことを振り返って思うと、とても感慨深く思います。
去年、ハワイ島で運転できずに悔しかった経験から始まり、
運転できるようになりたい(運転できるようになる!)と思ったら、
運転の練習をさせてくれるような機会を与えてくれた友人や、練習に付き合ってくれた母がいました。
最初の1歩を踏み出す、とにかく行動してみる、というのは大切だなと改めて思いました。
レンタカーをして(初めて1人で海外で運転をして)3日目はサウスコナからボルケーノを通り、
東側のハポアという町まで行く、という冒険の日でした。
私にとっては第2の関門。
まっすぐに行って3時間ほどで、なかなかの距離です。
ちょうど良い休憩にもなるので、1時間少し走ったNa’aleha(ナアレフ)という町でちょうど開催されていた
ファーマーズマーケットを目指しました。
交通量は多くありませんが、くねくねした道が続きます。
ナレアフのファーマーズマーケットは道沿いの広場で開催されており、テントが並んでいるのが見えたので
すぐにわかりました。
野菜や果物、アクセサリー、洋服、精油、カフェ、メキシカン料理など様々な種類のお店があり、ぶらぶら見ているだけでとても楽しい場所です。
ここでは、なす、アボカド、春巻き、バナナフライを購入。
このマーケットのすぐ近くにはPunalu’u Bake Shop(プナルウベイクショップ)
というアメリカ最南端のパン屋さんがあります。
ハワイでおなじみのほんのり甘いスイートブレッドがたくさん並んでいます。
広いトイレやお土産コーナーもあるので、ひと休憩に助かります。
次の目的地はボルケーノです。
この日は5/1でLei Dayのため、キラウエア国立公園内にあるアートセンターギャラリーで
レイメイキング ができるという情報があったので、それを目指していました。
ナレアフからボルケーノは45分でまっすぐな道を走ります。
道がまっすぐなので、他の車はかなりスピードを出しており、制限速度ちょっと超えたくらいのスピードでは
後ろが詰まってしまったので、何度か右に寄って先に行ってもらいました。
次第に植物が変わってきて、まるで違う国へ来たようでした。
キラウエア国立公園内に入る道で、うっかり右折し損ね、初めてUターンをしました。
初めてやることはなんでも挑戦で、その度に「あ、できた!」とできたことを嬉しく思っていました。
この日はレイメイキング のみで、パホアへ向かおうと思っていたのですが、
あまりにも天気が良くて歩きたくなったので、キラウエア国立公園内の「イキトレイル」を歩くことに。
イキトレイルは数年前に友人と旅行した際に歩いたことがあり、クレーターの中を歩けるのが印象的で、また今回の旅でも歩こうと思っていました。
前回は曇り空でしたが、この日は晴天です。
天気の良い日に歩けるなんて、嬉しい!
イキトレイルの様子はこちらから
そして、イキトレイルを歩き終わってもまだまだ元気&天気が良かったので、
ついでにチェーンオブクレーターロードも行ってみることにしました。
これは海に向かって南に伸びている道路で、溶岩が固まった風景の中を走る道です。
この道が本当に気持ちよくて、なんと運転するのって楽しい!と感じるようにまで。
どこも絶景なので、思わず何度も車を停めて写真を撮ってしまいます。
そして、ある時、写真を撮り車に戻ってエンジンをかけると、エラーランプがたくさん!!
あらららら!?
先ほどまでは何ともなかったのに!?
落ち着いて一度エンジンを切って、再度かけます。
しかし、同じようにエラーランプが点灯してしまいます。
アクセルを踏んでも(やや下り坂だったので)後ろに下がってしまいます。
ひゃー、早くも故障?なんて頭によぎりながらも、もう一度エンジンを切ったりつけたりを何度か行いますが、
うーん、ダメです。
困ったなぁと思っていると、ちょうど後ろにも車が停まっていたので、声をかけて見てもらえないかお願いしました。
もう必死です。
親切なおじさまは「OK、見てあげよう」と私の車まで一緒に来てくれました。
そして、おじさまがエンジンをかけたらちゃんとついたのです!
あれ・・・?おじさまも私も拍子抜けです。
このおじさま、
「うーん、多分車が休みたかったんだろうね(笑)」
なんてユーモアを行って去って行きました。
なななななんだったんだろう・・・???
人がいて本当に良かったです。
そんなトラブルもありつつ、キラウエア国立公園を十分に楽しみ今夜の宿があるパホアへと向かいました。
ちなみに宿はAirbnbで予約しました。
しずかな環境で、お部屋も清潔、リーズナブルでとても良い宿でした。
Airbnbを初めて使用する方は下記のリンクから登録&予約すると$35オフになりますので、良かったら利用してください。
→https://www.airbnb.jp/c/ssuzuki73?s=67&shared_item_type=9&virality_entry_point=13
パホアへは11号線をまっすぐ走り、Keaau(ケアアウ)という町に入るところを南に曲がります。
ケアアウで休憩&買い出しのためスーパーへ寄りました。
じゃがいもやキノコ、インゲン、ココナッツウォーター、炭酸水を購入して駐車場へ戻り、車に乗って前を見ると
バーーーーーーーーンと大きな虹が見えました!!!
それはそれは見事な虹でした。
カメラに収まりきりません。
ケアアウからパホアは20分です。
まるで、今日の運転よくがんばったね、プナへようこそ!
と言ってもらったような気がして大感激です。
じーんとしました。
うるうるしながら車を発進させると、虹の方向に向かっていることがわかりました。
そして、どんどん虹が濃くなり、まるで蛍光色のようです。
思わず、また車を停めました。
何よりものギフトでした。
そして、無事にパホアの宿に到着しました。
ロングドライブの後トレッキングもしてまた運転してと、ハワイへ来る前は想像できなかったことをしました。
こんなに1日で色々できてしまった自分にびっくり。
パホアに無事に到着した後、1週間ほどあちこちへ出かけて、大好きなハイキングを楽しんだり
(ハイキングについてはこちら)、
海で泳いだり、スノーケルをしたり、イルカと泳いだり、夕日の美しさにしびれたり。
そうやって毎日めいっぱい遊び、帰りも空港に到着するのがギリギリになるくらい遊び倒し、無事に帰国しました。
ハワイ島を運転していて印象的だったのは、
すれ違いや道の譲り合いではクラクションを鳴らすのではなく、
手をあげて「ありがとう」と伝えることです。
中にはアロハポーズ🤙を返してくれたり、「Thank you」の代わりに「Aloha」と返してくれたり。
そんなことにキュンとなっていました。
日本へ帰ってきてこのハワイの旅を振り返ってみると、
運転できることがこんなにも私に喜びと自信をもたらすとは驚きでした。
友人や家族との旅も好きですが、一人旅は私にとって何かしら挑戦の旅だなと改めて思いました。