歩き始めて7日目、標高3540mのマナンで高度順応のため連泊し、近くのアイスレイクの登ってみることにしました。
アイスレイクがあるのは小高い丘の上で、標高は4600mもある。
ちなみに高度順応には、宿泊地より更に標高が数百メートル高い場所へハイキングに行くと良いと言われれいます。
アイスレイクは、マナンより標高が1000mも高いので少々ハードですが、湖を見てみたいことだし思い切って行ってみることにしたのでした。
アイスレイクはマナンの手前のブラカという村から登っていくので、ブラカまで40分ほど歩いて戻ることになる。
マナンからブラカまでの道はゆるい下りになるので、スイスイ。
そして、ブラガに到着して、目の前の丘を登り始めます。アイスレイクがある場所はブラガの村からは見えておらず、どこにあるのかよくわからないままとりあえず道を登っていきます。何人か前を歩いている人が見えたり、何人にも抜かされたりしました。出来るだけ鼻で息をするように、ゆっくり呼吸しながら登っていきます。
上方を見上げるとかなり上の方に人がいます。
あそこまで登るのかぁ、まだまだ先だなぁ。
去年、エベレスト街道のディンボチェでピークに登った時のような氷河地形の絶景が見えます。マナンもブラカも氷河で削られてできた土地ということがよくわかって、こういうのって百聞は一見にしかずだな、としみじみ思います。マナンの近くの氷河湖も見えてきました。
この標高の1000m分は相当なもんで、傾斜は緩やかながらだんだん足が重くなってきます。
少し歩いてはすぐに立ち止まってしまう、という状況になり、休み休み進みました。
やっぱり息苦しい。
だんだん曇ってきてしまうし、あとどれくらいで到着するのかわからない(見えない)のもあって、気持ちも体ももうヘトヘト。
最後の30分では戻ってくる人とたくさんすれ違い、
「Almost there」とか「You are doing well. Well done」とか「あそこのカーブを曲がったらもうすぐよ」などとたくさん声をかけてくれて、それが嬉しくとても励まされました。
そして、そんな声を聞いていると、急にこみ上げて来るものがあって、涙が出そうになりました。しかし、泣きそうになると呼吸も苦しくなって危ない危ない。ふー、と深呼吸。
この時、私の中では、
「『よくここまで歩いて来たね』という喜び」と「自分の体への感謝と信頼、そして尊敬」、更には「偉大な山々に対する畏れ」のような気持ちが混じり合っていたのでした。
やはり「体と心と魂の一体」は私の今世でのテーマだと思います。
魂がやりたくても体がついてこないことって本当多い。
肉体があるからこそ、感じられること、できることもたくさんあるし、
体をどう使いこなすかは、この3次元で生きる上で実は大きなポイントだと感じています。
また、自分への信頼は体の部分も大きい。自分の体を信じられるってかなり頼もしい。
病気になっても治せる自信とか、怪我をしても治せる自信とか、そういうのがあれば日々の心持ちが全然違うと思います。
そんなことを思いながらアイスレイクまであと少しの部分を歩いていました。
修行をしたいわけではないですが(笑)、私の場合は、ちょっと体に負荷がかかったことで、こういう気づきがあったなと思うのです。それに気づくために、歩いているんだなという気もします。
だから、この苦しさの中にも喜びがあって、、、。
こういう経験ができてありがたいな、と思います。
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