マナンを出発して、テリチョベースキャンプへ向かって歩いている時、進行方向に真っ白な雪山が見えていました。
その山はまだまだ遠く小さかったけど、私はその存在が気になっていました。
私は崖沿いを歩いていて、左手は谷になっていて、とても視界の良い場所。
道も平坦だったので、景色を味わう余裕もあり、その雪山をずっと見ながら歩いていました。
この雪山がなぜかすごく気になって、、、
そうしたら、その雪山に吸引されるような気持ちになったのです。
白く光っていて、まだまだだいぶ距離があって小さいのに、すごく存在感がある。
その山を見ていたらドキドキしてきて、ますます「なんなんだ、あの山は」と思いながら歩いていました。
そうして、しばらくして
ああそうか、あの山には何か次元を越えた世界があるんだな、と感じました。
人間界とは何か別の世界があると、そんな気がしたのです。
宇宙の源というのか。
実際にはあの山の中にそういう場所があるというわけではないし、あの山がそういう特別な場所だということではないのだと思うが、例えていうならば、目には見えない形の異次元があるような、そんな感じがしました。
私はもちろん、命を持つ物は全てあそこから来たんだな。
そうしたら、あそこには私たちを生み出した神様がいるんだと思って、そこに近づいて行っている感じが、とても嬉しくて、
神様とか宇宙とか言われている、大いなるものの近くへ行けるような感じがして、体の奥から喜びが込み上げてきました。
そこへ帰っていくということは、死を意味することになってしまうけれど、もしかしたら人は死ぬときにはそういう気持ちで戻っていくのかな、という気もしました。
ネパールは山だらけで、名前が付いていない山もあるくらい。
そして、その中の私がトレッキング中に見た山の中でもこの山以外にもいくつか、見ていてとっても気になって吸い込まれるような気持ちになる山があって、やっぱり山には神様がいるんだと私は感じたのでした。
アンナプルナベースキャンプという場所もものすごい場所で、標高は4200mで360度ぐるっと7000-8000m級の山に囲まれた場所にあり、そこに立つと、巨大な山が近くに迫ってきていて、ものすごい迫力なのです。
でも不思議と、ものすごい安心感も同時にあって、包まれているような気持ちになる。
そういう風に感じるものは、宇宙の源のようなエッセンスがあるのではないかと思いました。
だから私たちは山を目指してしまうのかもしれない。
山好きの人にも、ネパールが好きな人にも、ネパールでトレッキングをしたい人にも、美しい世界を感じたい人にも、何かに挑戦したい人にもオススメです。
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