ゴレパニ(2860m)ではTukuche Peak Viewという名前のロッジに泊まりました。
タトパニ(1190m)から1日で約1700mも登りすっかりクタクタ。
これでもかこれでもかと登りがやってくる。到着した時はもう17時を過ぎていました。
ゴレパニはプーンヒルというヒマラヤの展望スポットへの基点となる村で、アンナプルナサーキットを歩いている人も、アンナプルナベースキャンプを目指している人も、またプーンヒルを目的地にしている人も、多くの人が宿泊する村で、ロッジの数も多く賑わっていました。
ロッジに到着すると、ダイニングの真ん中にある暖炉の前に集まって、皆であったたまっていました。
この日は44名も宿泊者で混雑気味。
翌朝、日の出とヒマラヤの山々を見にプーンヒルへ登りました。
ゴレパニからは50分程度。
プーンヒルは標高3193m。荷物もないので最初はサクサク歩いていたものの、次第にへばってきます。これまでの旅を考えるとそれほど標高が高いわけではないが、何度も立ち止まってしまう。そして私は、自分の足がとても疲れているのに気づいた。流石に昨日の1700mの登りが応えたようです。
昨日、途中で出会って一緒に歩いていたフランス人にも「明日は休んだ方がいいんじゃないの?」と言われてしまう始末。
アンナプルナベースキャンプへはゴレパニから、更に山の中へ入っていきます。
あと1週間トレッキングが続くことを考えると、確かにこの過ごしやすいゴレパニでもう1泊して体を休めるのがいいかもしれない。
そういうわけで、私はこの村にもう1泊することにしました。
「もう1泊したい」
とロッジの人に伝えると
「もしよければ景色の良い部屋に変えてあげようか?」
と言ってくれました。
このロッジは家族経営で、おおらかでとても良い人たちで気持ちがよかった。
時間ができたので、洗濯することに。
晴れていると洗濯がしたくなる。
「外水道で洗濯していい?」
と聞くと、タライと洗剤まで持ってきてくれて感激!
この際なので、汚れているものを全て洗いました。周りのロッジの人もみんなシーツを洗っています。
洗濯機はないので、シーツのような大物も手洗いです。
洗濯が終わると、外のベンチでお茶を飲みながら本を読んだり、wifiが通じていたので日本にいる友人とテレビ電話で話したり。
昨晩泊まっていた人たちは皆チェックアウトしたので、ロッジの家族と私しかいません。
朝、お客さんがチェックアウトすると、ロッジはとても静かになりゆっくりとした時間が流れます。ロッジの家族たちもホッとしています。
若い奥さんがいて、まだ新婚でポカラから嫁いできたという話をしてくれました。
ゴレパニからポカラへは1日で行けるので、たまに帰っているそう。
「何歳なの?」とか「結婚はしているの?」とか聞かれて、久しぶりの女子トーク。
だんだん夕方になると寒くなってきて、お母さんが
「暖炉をつける?」
と聞いてくれたけど、私ひとりしかいなかったし、寒いといってもそれほどではなかったので
「まだ平気だよ〜」
と伝える。暖房つける?ってロッジの人から言ってくれるなんで、これも初めてで感激。
これまでずっと一緒だったベンとヤルティは昨日もタトパニに連泊していたので、昨晩は別々でしたが、私が連泊したことにより、またこの日合流しました。
彼らも到着時はとても疲れていました。この登りの長さは非常に応える。
この日はドイツ人1名、ネパール人の若い女の子たち3名、そして私たち3名しかお客さんがいなかったので、ゆったりと過ごせました。
ロッジのお母さんも暖炉の前にきて一緒にくつろぎます。
このお母さんは、でーんとしていて、よく笑っていて、温かくてよかったなぁ。よく、わけもなく一緒に笑って楽しかった。
ベンはジョークがわからない、と言っていていたけど、ヤルティは私たちが笑っているのを見て、笑っていた。
そうよ、これはジョークとかではないのよ。
もうその雰囲気がおかしくて笑っちゃうというやつなのよ。
そんなわけで、私は1日ゆっくりしながら、昼間お客さんがいない時のロッジのくつろいだ雰囲気を見て
こういう風に1日のんびりするのもいいな、とまた思ったのでした。
山好きの人にも、ネパールが好きな人にも、ネパールでトレッキングをしたい人にも、美しい世界を感じたい人にも、何かに挑戦したい人にもオススメです。
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