DAY10 ゴプテ(3530m)→メラムチガオン(2530m)
DAY11 メラムチガオン(2530m)⇨カトマンズ
DAY10 ゴプテ(3530m)→メラムチガオン(2530m)
高度が下がったのでトイレがまた近くなり、夜中に2回もトイレに行った。このロッジのトイレは部屋のように広くて開放感があり気持ちが良かった。
朝になっても相変わらず真っ白だ。フランス人夫婦は食べてすぐに出発するので、びっくりする。ちょっとした間に先に行かれてしまった。彼らは待っていてくれるんだかくれないんだか・・・。
今日は森の中を行く。落ち葉がたくさん落ちていて、日本の冬の低山を歩いているみたいだ。タデパティ(3690m)まで150mくらいの登りだが、最後の最後がとても疲れた。ちょうど雲との境あたりを歩いており風が強かったのでので、空が見えたりまた真っ白になったりという差が激しくて面白かった。目まぐるしく変わる様子はとても幻想的だった。
タデパティにはフランス人夫婦とソナンとロッジにいたネパール人の若者たちがいた。ネパール人たちは我々より先に出発し、ゆっくり休憩していた模様。タデパティはとても見晴らしが良くエベレスト方面まで見えているようだ。雲海が広がり、素晴らしい景色だった。ここに泊まると夕焼けも朝焼けも楽しめそうだ。
ここからはひたすら森の中を下ることとなった。1150mも下るのだ。下りなので楽チンかと思ったけれど、結構長くてまだかまだかと度々思った。結局2.5時間も下りっぱなしだった。
到着した村(メラムチガオン)は普通の村だったので意外だった。「全くもってツーリスティックじゃない」というのも変な感じがするものだ。ロッジはちらほらあるのだが、9割が民家なので、そういう雰囲気が漂っていた。まだ午後1時と早い時間だったので、フランス人夫婦はこのままカトマンズに帰りたがって、「今からバスはないのか」とか「ジープはないのか」と聞いていたけれど、バスは朝しかなく、ジープは170ユーロするとのこと。というわけで、今日はこの村に宿泊して明日の朝のバスを待つことにした。バスで8時間もかかるそう。なかなか遠い距離だ。
そろそろシャワーを浴びたくなっていたが、シャワーはソーラーで今日は曇っていたので冷たいだろう。あと1日なので我慢だ。
お腹が空いたのでランチ。私はダルバート。お母さんと息子さんの2人掛かりで用意してくれる。全員オーダーしたものが違うから大変だ。暖炉に薪をくべてくれてありがたい。標高は2500mほどだが、曇っているので寒いのだ。お母さんが畑から青菜を取ってきたり、薪を取ってくるのを見ているのは楽しい。ようやく出来上がったダルバートはとてもおいしかった。
食後に村を散策しに出かけると、建設中の家がとても多かった。地震で崩壊した建物を作り直しているようだ。
DAY11 メラムチガオン(2530m)⇨カトマンズ
ソナンが前の方の席を確保しておいてくれた。カトマンズからシャブルベシへ行くときのバスも過酷だったが、メラムチガオンからのバスもかなり過酷だった。崖スレスレの道をくねくねと下っていくのだ。窓の外を見るのは好きだが、この時は見る方が怖い、という感じだった。途中で小さな村を通過しながらお客さんを乗せていった。途中の村でまたあのネパリ達も乗ってきた。
バスは10時ごろ朝食休憩のために止まり、11時過ぎにランチでまた停車した。一見すると食堂とはわからない店だったが、奥は広くダルバートの準備ができていた。着席すると次々とダルバートが運ばれてきて、ものすごい勢いてみんな食べ始める。毎度圧倒されるこの光景。炊きたてのご飯はいい香りがしてとてもおいしかった。しかし、ネパール人向けの味付けなので、タルカリはやっぱり辛すぎる。彼らの勢いに押されて飲み込むように食べエネルギーを摂取したが、別のエネルギーを消費した感じだった。
カトマンズに着いたのはもう夕方で、みんなどっと疲れていた。カオスのようなこの状態を一刻も抜け出そうと乗客達は次々にタクシーを捕まえ散っていった。フランス人夫婦も早くホテルに帰りたいという感じで、あっさりと別れることになってしまった。トレッキングの終了を祝うこともなく、私もここからタクシーに乗り、またいつもの馴染みのホテルへ戻った。
こうして11日間のランタントレッキングが終了した。毎日歩いていると、毎日いろんなことが起こる。ランタンで出会った人大勢の人々の顔が浮かび、彼らに会いにまた出かけたいと思う。