人気のない森でテントを張り、テントの中に入って、昼食を食べやっと落ち着くと
ふとこんなことを思った。
動物は雨で濡れても大丈夫なのだろうか?
その日、雨はほとんど降っていなかったものの、
私の胸まで伸びた笹の道を通っているうちに下半身は露で濡れてしまい、
また傾斜の急な下りを歩くのに、木々や岩に何度もつかまりとしているうちに、手袋もびしょびしょになっていた。
おまけに、所々にある水たまりや溢れ出した水を歩いているうちに、いつの間にか靴下も濡れてしまっていた。
そんなわけで、手足がすっかり冷え、まだ昼間だったがテント中で暖まっていたのだ。
テント越しに猿が歩いていくのが見えた。
人間は濡れてしまうと一気に冷えてしまうけど、
動物はそんなことは感じないのだろうか?
毛があるから、皮膚まで冷えないのだろうか。
私とは真逆で、
なんてことないような様子で歩いている猿を見て思った。
人間は動物に比べ弱っちいなぁ。
人間は家を建て、その中で暮らすようになったし、
服を着て暑さや寒さ、強い日光や風から体を守るようになった。
それに比べ、動物はあってせいぜい穴の中。
服も着ない。
もっと強くなったら私たちも身一つでも生きていけるのだろうか。
いつからこんな風に身を固めるようになったのだろう。
動物の暮らしをもっと知りたいと初めて思った。
静かな静かな森の中で、一人そんなことをつらつらと考えていた。
非日常はちょっと違う世界に連れて行ってくれる。
山好きの人にも、ネパールが好きな人にも、ネパールでトレッキングをしたい人にも、美しい世界を感じたい人にも、何かに挑戦したい人にもオススメです。
”こんなにも美しい大自然の中で、目一杯体を使い、五感をフル稼働させて体感した先にあったのは、自分への信頼と美しい地球に生きていることへの喜びだった”
詳細はこちらから
↓
女ひとりで26日間 ヒマラヤを歩いてみれば〜大自然と自分に繋がる旅〜