テリチョレイクへ行ったその日。
ベースキャンプで荷物をとったら、シュリカルカまで戻る予定でした。
朝早くテリチョレイクへ行き、10:30にはベースキャンプへ戻りました。ダイニングでブランチを食べていると、壁にシュリカルカのロッジが予約できると書いてあったので、これは!と思いオーナーに予約を依頼。
昨晩はギリギリのところで9人ドミトリーに潜り込め、ダイニングで寝るのを避けられたが、シュリカルカもロッジの数が少なかったので、部屋が確保できるか怪しい。予約ができるのであれば安心だと思いました。
ベンとヤルティの分も一緒に取ってあげようと思い、3人分頼むと、早速シュリカルカのロッジに電話をかけてくれました。7人ドミなら予約できると言われたので、それでお願いしました。
部屋も確保できたし、良かった良かったと安心してベースキャンプを出発。
ここからシュリカルカが思っていたよりしんどく感じました。半分くらいは登り。しかもかなり急な登りなので息が切れる。それでも相変わらず景色はすばらしく、トルコのカッパドキアのように奇岩が広がる異次元のような風景の中を大切に歩きました。
荷物の重みで肩が痛くなったのと、足が重かったのとで途中で何度も休憩していると、たくさんの人に抜かされたり、「Are you OK?」と声をかけてもらったり。
ヘトヘトになりながらもようやくシュリカルカに着き、予約してもらったロッジに行ってみるものの、なんとロッジの予約が入っていないという予想外の状況!!
「えー?予約できたって言われたよ?」と言うと、オーナーがベースキャンプのロッジに電話してくれたけど、結局ベットはもうなくて、サンルームなら寝られるとのこと。何だか狐につままれたよう。これが1つめのマジック。
隣のロッジに来てみるとこちらもフル。「カンシャー(もう一つ先の村)に行け」と言われたが、明日ヤクカルカへ行くことを考えると、シュリカルカに泊まった方が楽です。そこにいたポーターもそう言っている。
うーん、どうしよう…。
今日は早朝からスタートして長距離を歩いたので、すっかり疲れ切っていて思考能力がない。予想外のこと路頭に迷っていると、ベンとヤルティがやって来たので状況を話して相談しました。
カンシャーまでは30分。2人と一緒に地図を見て考える。ダイニングに大勢の人と寝るより、カンシャーへ行ってしまった方がよく眠れそう。「よし!私はカンシャーへ行くよ!」と言うと2人も行くことに。良かった。
結局カンシャーまでは40分かかりましたが、概ね下りだったのが救い。
最初の宿は薄暗くて寒そうだったので次の宿へ。行ってみると最初の宿の横で商店をやっていたおじさんの宿で、まだ正式にはオープンしていないけど、泊まれる状態にはなっていてきれいだったのでここにしました。
このオーナーはRosanという名前。なんと日本に12年住んでいた(行ったり来たり)ので、日本語がペラペラでした。こんな奥地に日本語が話せる人がいるとは!
すごいなぁ。
これが2つ目のマジック。
なかなか日本人が来ないから、今日は日本人に会えて嬉しいと言っていた。
暖炉を囲ってRosanと話をした。テリチョレイクが混んでいるのは数年前に映画の舞台になったからで、ネパール人はカンシャーまで車できて、そこから歩くので50%が高山病になるらしい。外国人で重度の高山病になるのは1%とのこと。
カンシャーまで車が通ったのは3年前くらいというので、
「車が通ったことにより何が変わった?」
と聞くと
「食べ物が安くなった」
とのこと。それまでは馬が運んでいたから。なるほど。
あとこの辺りはみんな野菜はオーガニックだそう。牛の糞を肥料にするそう。そうだよね、それは自然だよね。そして、オーガニックが健康に良いということもちゃんと知っている。しかしネパール全てがオーガニックかというと、タライの方は化学肥料を使っているらしい。やはり取れる量が増えたり早くできるからだと。例えばキャベツはオーガニックだと3ヶ月かかるけど、化学肥料を使えば2ヶ月でできるそう。
日本語でこういう話が聞けるのは、ネパールのことがわかってとても面白かった。
そんなマジック続きの午後でした。
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