2022年11月、ロブチェピークに挑戦しに3年ぶりにネパールへ向かいました。
前回は2019年11-12月、その後コロナウイルスが蔓延し、海外旅行に制限がかかりました。
行けないとなると行きたくて行きたくて、過去の写真を引っ張り出したりSNSでネパール人の挑戦登山を眺めヒマラヤに想いを寄せていました。
さて、そのコロナ渦に私は40代に突入し、人生あと約半分。
これから自分の体力が大きく向上することはないだろう、そう思うと、今は一番体力がある、
そして、コロナでの制限を経験すると、この先世の中がどうなるかわからない、
やりたいことはどんどんやっていかねば、という焦りのようなものも感じていました。
そんなわけで、気になっていた「クライミング」の世界に足を踏み入れることにしたのでした。
2017年のトレッキングでは現地のシェルパに、次はアイランドピークを登ったらいいよ、と言われたり
過去3年間のトレッキング中に出会った現地ガイドにクライミングの話を聞く機会があったり、
8000m級の山に登りたがる人は何に魅了されているのか?という変な興味があったりして
私も少しでもその感覚を感じてみたいというのがありました。
2017年にエベレスト街道、ディンボチェ(Dingboche)出会って、それ以来お世話になっている、Peaceful Lodgeのオーナー、クサンシェルパに相談。
「ディンボチェで、ガイドもギアレンタルも、パーミット取得も全部できるからね、カトマンズでは何もしなくて大丈夫。
ディンボチェに到着する日を教えてください。」
ということで、安心して丸投げでカトマンズを出発!
ロブチェピークの魅力
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景色が良い
ロブチェピークからは、エベレスト、ローツェ、プモリ、マカルーなど、6000-8000m級の山々が見渡せます。
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エベレスト街道にあるので、クライミングの前後も景色がずっとよく楽しい
目的地とする人が多い、エベレストベースキャンプの手前の村ロブチェから1泊2日で行ける距離にあります。
エベレストベースキャンプとのトレッキングと合わせて行くのも良いですね。
ちなみにエベレストの登頂を目指す方達が高度順応するのに登る山でもあるそうです。
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クライミングの2日間のみガイドをお願いすることができる
ネパールのトレッキング経験や日本でのテント泊経験があり、荷物も自分で担げる、エベレスト街道のトレッキングの部分は自分のペースで歩きたいという方は、クライミングの2日間のみクライミングガイドを頼むことができます。
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6000m級のピークの中では登りやすい?
ネパールでは6000m以上になって初めて「山」と呼ばれるそうで、6000m未満は「丘(!!)」。
6000m台の山はいつくかあり、その内ロブチェピーク、アイランドピーク、メラピークの3つが初心者向けと言われている。
私は最初はアイランドピークに登ろうと思っていましたが、現地(Dingboche)のエージェーンシーにロブチェピークの方が景色がいいし、距離が短いよと言われ、直前で変更しました。
アイランドピークには登ったことがないので、どちらが登りやすいかは分かりません。
ロブチェピークルートマップ
スケジュール
ロブチェピークはDAY14−15の2日間。
高所順応のため、Chukhung(チュクン)へ行ったり、また登頂後に力を使い果てて体調を崩したため、日数がかかっています。
DAY1 Kathmandu ⇨ Phaplu(2413m) ジープ
DAY2 Phaplu(2413m)→ Taksindu La(3070m)→ Taksindu(2925m)→ Nunthala(2220m)/ 19 km
DAY3 Nunthala(2220m)→ Jubhing(1680m)→Kharikhola(2035m)→ Bupsa(2350m)/ 11 km
DAY4 Bupsa(2350m)→ Kari La(2870mくらい)→ Paiya(2770m)→ Surke(2300m)/ 13 km
DAY5 Surke(2300m)→ Cheplung(2660m)→Pakding(2610m)→Monjo(2835m)→ Jorsalle(2800mくらい)/ 16 km
DAY6 Jorsalle(2800mくらい)→ Namche(3440m)
DAY7 Namche Bazaar(3440m)→Everest View Hotel(3880m)→Khumjung(3780m)→Khunde(3840m)→Namche Bazaar *高度順応日
DAY8 Namche(3440m)→Kyngiuma(3610m)→Sanasa(3530m)→Punki Thanga(3305m)→Thengboche(3867m)
DAY9 Thengboche(3867m)→Panboche(3960m)→Dingboche(4349m)
DAY10 Dingboche(4349m)→Nangkartshang Peak(5073m)→Dingboche *高度順応日
DAY11 Dingboche(4349m)→ Chukhung(4730m)
DAY12 Chukhung(4730m)→ Chukhung Ri(5546m)→ Dingboche(4349m)
DAY13 Dingboche(4349m) *休息日
DYA14 Dingboche(4349m)→Thokla(4830m) → Lobuche High Camp(5200m)
DAY15 Lobuche High Camp(5200m)→Lobuche East(6119m)→ Lobuche High Camp → Thokla → Dingboche(4349m)
DAY16 Dingboche(4349m) *休息日
DAY17 Dingboche(4349m)→ Shomare (4010m)→ Panboche (3930m)→ Phortse(3810m)
DAY18 Phortse(3810m) *休息日
DAY19 Phortse(3810m) → Phortse Tenga(3250m)→ Dhole(4200m)
DAY20 Dhole(4200m)→ Macchermo (4470m)
DAY21 Macchermo(4470m) →Gokyo(4750m)
DAY22 Gokyo(4750m)→ Gokyo Ri(5360m)→ Gokyo(4750m)
DAY23 Gokyo(4750m)→ Gokyo Ri (5360m)→ Gokyo(4750m)
DAY24 Gokyo(4750m)→ Renjo La (5360m))→ Runde (4368m)→ Thame(3820m)
DAY25 Thame(3820m)→ Namche(3440m)
DAY26 Namche(3440m)→ Lukla(2840m)
DAY27 Lukla(2840m)→ Surke(2300m)→ Kharila pass(2820m)
DAY28 Kharila pass(2820m)→ Kharikola(2035m)→Nunthala(2220m)
DAY29 Nunthala(2220m)⇨ Taksindu(2925m)⇨ Phaplu(2413m)
DAY30 Phaplu(2413m)→ Kathmandu
* ⇨はジープを利用
* ロブチェピークだけ登りたい方は日程を短縮できます。私はチュクリやゴーキョに寄り道をしているため、長くなっています。
* カトマンズ⇔ルクラは飛行機を使用すれば片道4日ほど短縮できます。
ロブチェピーククライミングに必要な許可証
- トレッキング許可証(TIMS)2000rp +サガルマータ国立公園入場料 3000rp *2022年11月時点
- ロブチェピーク許可証(登山料) 125ドル(秋期)*春期は250ドル
TIMSはToktokのチェックポストで、国立公園入場料はJorsalleのチェックポストで支払います。
ルクラの町を抜けたところのチェックポストでも支払い可能です。
ロブチェピークの登山料はエージェンシーに支払い、許可証を取ってもらいました。
ロブチェピーククライミングのコスト
クライミングの2日間の費用は下記の費用がすべて含まれたパッケージで700$でした。(ディンボチェで手配)
・クライミングガイド(ディンボチェ→ロブチェピーク往復)
・ポーター(ディンボチェ→ロブチェハイキャンプ往復)
・ハイキャンプでの食事(軽食、夕食、朝食、昼食)、登頂日の行動食(スナック)、キャンプ代
・クライミングギアレンタル(ハーネス、エイトカン、カラビナ、アッセンダー、アイゼン、ヘルメット)
・高所靴レンタル
・登山許可証(入山料125$)
この入山料の中には、シーズン初めに張られるフィックスロープの費用も含まれているそう。
別途、ガイドとポーターへのチップが必要です。
それでは、次のブログより今回の山行についてもう少し詳細に書いていきます。
その他のロブチェーピーク関連ポストはこちらから
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すっかりヒマラヤに魅せられた著者は、2度目のネパールトレッキングへと旅立つ。今回はアンナプルナ山群の周りを一周するアンナプルナサーキットを舞台に、アンナプルナべースキャンプへも足を伸ばす。仲間との出会いによって旅が進んでいく。なぜこんなにもヒマラヤに魅せられてしまうのか、その答えが少しわかったような体験が待っていた。美しい数々の写真も見応えあります。ヒマラヤトレッキングを考えている人や山が好きな人はもちろん、これから山に登ってみたい人や自然に触れたい人にも手に取っていただきたい一冊です。
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