DAY11 ディンボチェ(4349m)→ チュクン(4730m)
今日も良いお天気。
前回は行かなかったチュクン。
今回は、パーミッションができるまで時間があるので、高度順応がてらチュクンリに登りに行くことにした。
朝食に久々にオーツポリッジを食べた。
ネパールのオーツポリッジはやっぱおいしいなぁ。
ディンボチェは本当に大きな村だ。
そして畑が沢山ある。
なんとオーツが育つ貴重な土地らしい。
シェルパ族は大麦を炒った粉にお湯を入れて練って食べたり、お粥のようにして食べたりする。
栄養があって良いらしいのだが、私は未体験。
そんなわけで村の端は民家もあった。
後ろから大きなグループが来て、なんとなく挨拶したりしながら、付かず離れずで進んだ。
途中でこのグループのガイドに話しかけられた。
大体は「Where do you come from?」から会話が始まる。
そして、「Japan」と言うと、「おージャパンか」となる。
チュクンに向かって歩いている人たちは、みんな3パスを歩くのかと思いきや、彼らは高度順応のハイキングのために日帰りで来ていた。
それでもさすがガイドはそれなりの荷物を持っていたのが凄い。
「君は3パス歩くの?」と聞かれ、
「いや、チュクンリに登ってからディンボチェに帰り、その後にロブチェピークに登るんだよ」と話す。
我ながらなかなか変則的なルートだよな。
傾斜は緩やかなのに、いかんせん標高が高いのでなかなか歩みは遅い。
何度も立ち止まってしまう。
ディンボチェから3時間かかりやっとチュクンに到着。
人が少なくて静かで良い村。
この先にはもう村がない。
1番手前のロッジが日当たり良さそうだったので、そこにする。
「1人なんだけど泊まれる?」
若い女の子が対応してくれた。
「できればsunny roomがいいんだけど。」
「OK」
といって案内してくれた部屋はエントランスの目の前の部屋で、目の前にはアマダブラム がどーんと姿を見せていた。
わー、また絶景なお部屋。あったかいし嬉しいな。
そして、
「ランチ、ディナー、ブレックファスト、全部食べてくれるなら部屋代はタダでいいわよ。」
とのこと!わお、ありがとう。
ネパリトイレがあったのも嬉しい。
ランチにいただいたダルバート。
タルカリの中に青菜も入っていて嬉しい。
人参の味が濃い。
この標高で味覚がちゃんとあるのは一安心だ。
食後は部屋でアマダブラムを見ながら本を読んでいたらまた寝てしまっていた。
今日は会いたい人がいた。
2017年の初めてのエベレスト街道で出会ったJomba。
前回はオンシーズンだったので、ナムチェの宿がいっぱいで困っていたところを助けてくれたのが、Jombaだ。
彼は日本人ツアーのガイドもしたことがあり、そんなこともあり親切にしてくれたのかもしれない。
その後も、たまにSNSでやりとりをしていて、
今回も「今年はネパールに来るの?」「どこへ行くの?」などと連絡を取っており、
詳しく聞くと、ちょうどこの日、Jombaはアイランドピークを登った後、チュクンからディンボチェに戻るので、
道中で会えそうだね、と話をしていた。
しかし道中で会わずにチュクンに来てしまったけど、まさか見逃していないよね?
アイランドピークに登る日が変更になったのだろうか?
陽がポカポカで気持ちよくついもう少しとうとうとしていたが、雪壁の方向が気になっていたので出発時間を決めて散歩に出かけた。一旦寝袋に入ってしまうと、出るのが億劫になる。
まずはロッジが続いている方へ。ローカル食堂も見つけた。
門のところに「クライミングギアは全てレンタルできます」と書いているロッジもあった。
チュクンリはこちらから行くようだ。
いつもあの向こう側はどうなっているんだろう、って興味が湧く。
チュクンの村にはimja tsho(イムジャ湖)からのimja khola(イムジャ川)が流れていて、その川は結構な水量で流れているが、表面近くは凍っている。気温低いんだなぁ。
川を渡る橋がかかっていたので、気になる方へ行けると思いながら歩いていたらIsland Peakという看板が出てきた!
おー、アイランドピークはこっちなのか。
結局行かないことになっちゃったけど、入口だけでもふれられてよかったと思う。
あの黒い丘の上まで行ったら雪壁の全貌が見えてくるのだろうか。そんな期待を込めて先へ進む。
すると上の方に何人か人がいるのが見えた。
あれ、もしかしてJomba達ではないかな?なんて思ってその人達が降りてくるのをウキウキ楽しみに待っていた。
そして、先頭の人が見えるまで近づいたけど、帽子かぶっているし、サングラスもかけているからよくわからない。
だけど、背の高いシェルパは珍しいし、なんとなくそうな気がする。
私はサングラスを外し、その人のことをじっと見る。
そうしたら、やっぱりそうだったみたいで、
「Oh〜!Hi!」となる。
わおー!!まさかここで会えるとは!嬉しいな。変わってないな。
予定変わったんだね。でもここで会えるなんて驚き!
今アイランドピークから降りてきたそうで、流石に少し疲れているようだ。
お客さん達も疲れていそう。
「君は1人なの?」
「あ、そういえば私アイランドピークじゃなくてロブチェピーク変えたの。ロブチェの方がeasyなんでしょ?」
「そうだね、少しね。」
「ガイドは何て名前?」
「うーん、名前はまだ聞いてないの。」
「どこのロッジに泊まっているの?」
そんな会話をして、
「あ、そうだ、写真撮ろ〜!」
ということで記念撮影。
いやー、会えて本当によかったよ。
このタイミングでこっちに散歩に出てきてよかった〜。さすが私。ほんと勘が冴えるわ。
じゃあまたね~と言って別れた。
私はそのまま散歩を続ける。
後ろからトレッカーの男性が来て、抜かしていった。
ちょっとした丘の上に出るとアイランドピークが近く見えた。
今日あそこから降りてきたのかと思うとすごいことだ。お疲れさま。
男性はそのまま更に奥の方へ歩いていったが、私は気になっていた丘の上をずっと歩く。
なんだかこの感じ久しぶり。
散歩という気軽さで歩くのはいい感じ。
この辺り石英が沢山あって、ほんと屋久島みたい。
少しの間、岩に座ってこの空気を感じてみる。
ロッジへ戻ると、暖炉がついていたのでダイニングへ。
あったかい。
一組のイギリス人カップルと、フランス人とカナダ人のカップルがいた。このフランス人の女性がめちゃきれいな人だった。
このロッジのスタッフの女の子達も一緒に暖炉を囲む。
どんどんサークルがおっきくなっていくのが面白い。
私は本を読んで過ごした。
寒かったのでディナーはMix Thukpaにしたものの、後になって、「あれ、Mixってなんだろう?」卵は入っていそう。あとチーズ?まさかシーチキン?何が出てくるかドキドキしながら待った。
いつもなら「Veg」にするのに、今日はなぜか「Mix」を頼んでしまった。
そして、運ばれてきたMixトゥクパのMixは野菜と卵だった。
卵って甘いな、と久しぶりに食べると思う。
卵だけでよかった。
この麺は何だろう。平たいそれほど細くない麺。初めて食べた。
もっとどろどろに煮込まれているものを期待したけど、わりと硬めの麺だった。
味はシンプルに塩とガーリックでよくあるやつだ。
特別に量が多いわけではないが、ゆっくり食べているといつまでたってもなくならない感じがするのが不思議。
部屋に戻って、すぐに寝ようとしたけど、寝っ転がると咳が出たり、鼻水が喉に垂れそうになったりする。
少し寝たなと思って起きたらまだ22時台だった。
いつも、がーん、まだそんな時間なの?という気分になる。
その後、また寝ようとするもなかなか寝付けず、尿意をもよおして来たので、気合を入れてトイレへ。
夜中でなくてもトイレに行くのはいつも気合がいるが、夜中は余計に気合がいる。
そして、これで落ち着いて寝られるかなと思ったが、横になってもなかなか寝られなかった。
そうだ、今日はマッサージしていなかったと思い、よもぎオイルでマッサージ。
これでようやく寝られるかと思ったが、結局なかなか寝付けなかった。
寒さは問題ないんだけど、それでも標高が高いとやっぱり寝られない。
DAY12 チュクン(4730m)→ チュクンリ(5546m)→ ディンボチェ(4349m)
朝起きたら、今までで一番の頭痛があり、
「きゃー、今日チュクンリ行けるかな、止めた方がいいかな」と自問自答する。
とりあえず、お腹は空いていたのでご飯を食べて考えることにした。
歩くとちょっとフラフラする感じ。
ダイニングに行くと既に暖炉がついていて、宿の女の子達が暖まっている。
何食べようかな、チベタンブレッドもちらっと浮かんだが、お腹に優しいポリッジにした。
この粒感がおいしい。
食べていたら少し気持ち悪い気もして、ますます迷う。
とりあえず食べ終わって、部屋に戻って一休み。
うーむ、せっかくだから行きたい気持ちと、
行ったら危険かなと思う気持ちと、
行けるところまで行った方が高度順応できて良いかなというのと、
諦めるのも大事だよ、
というのと色んな気持ちが湧いてくる。
少し落ち着いて来た気がするので、行くことにした。
荷物をまとめて、「チュクンリに行くから預かってもらえる?」と聞くと、その番台のとこに置いてと。
ありがとう。行ってきます!
昨日方向は下見しておいたので、そちらの方へ進むも、すぐに、あれ?この川渡った方が近そうだなとmaps.meを確認していたら後ろから来たカップルがこっちにトレイルあるから渡ろうと渡って行ったのを見て、私も後に続く。
前に人がいると何かと安心。
どれが頂上なのかわからないまま、とりあえずあの中だなということは分かり登っていく。
最初は割と緩やかで歩きやすいが、呼吸は苦しくなるのでちょくちょく立ち止まってしまう。
前のカップルもゆっくり歩いている。
前の2人を見ていると、スローモーションのような絵に見える。
まあ私もあんな感じなのだろうが。
すごいな、こんなに動きがゆっくりになってしまうほど、酸素って影響あるんだなと改めて思う。
第一段階修了みたいなところで、2人が休憩しており、How is going?と聞いてくれて、
goodとは言えず、なかなかしんどいよねとアイコンタクト。
2人が咳をしていたので、のど飴をあげる。
持ってきて本当によかった。
効いている感じはそれほどしないが、喉がスースーして気持ち良いため、毎日舐めている。
ここまでだいたい1時間くらい。
次はあのコルが目標だなというのがわかった。
あの場所が、頂上と同じくらいexcelent viewと書いてあるView Pointだろう。
あそこまででも良いかもという気持ちでまたゆっくり登る。
いつ振り返っても景色が素晴らしい。
10歩歩いてすぐに休憩。
はあ、全然進まないけど、振り返ると進んでいることがわかる。
全然進んでいなそうなのに、それも不思議。
前の2人がどんどん遠ざかっていく。もう、記憶がないくらいきつかった。
何か動くものが、と思ったらブルージープだった。
ヤクではないよなーと目を凝らしてびっくり!
種を食べている。
焦茶色っぽい色で1匹だけいる。カッコいい。
なんとかコルに出る。
あちら側が見えた。
氷河があり、その奥におそらくプモリかなという山も見える。
Imja tsho(湖)も見えていた。
この湖はグレーで、その近くにある小さな湖はきれいなブルーだった。
やっと頂上がどれだかわかった。
先の2人が小さく見える。
さあ、どうするかと、迷うことなく、足は頂上へ向かって行く。
あと30分くらいなのだろうか。
(実際は1時間くらいかった)
その先は薄く剥いだような岩で山ができていて、急になった。
トレースがあるが、ちょっと分かりにくくなっているところがあり、
えー、この先どう行くの?と思う場所もあった。
maps.meを見るとやはりルートから外れている。
そのまま上へ登ってもよさそうだが、やばいことになったら本当に滑落しそうな場所なので戻る。
すると、上から降りてきたカップルが見え、
「あー、そっちね」と言うと
「こっちー」
と指差して教えてくれた。あー、助かった!確かにトレースがあった。
この辺りはほんと石英が多く、水晶(結晶)も見えた。
クリスタル岬みたいだ。
あと、ドライフラワー状態になっているクリーム色の花も咲いていた。
結構ヒヤヒヤする道が続き、着きそうで着かない。
まさか手を使ってよじ登ることになるとは!
やっとタルチョが見えて、あれが頂上だとわかった。
頂上は狭くて少し足がすくんだ。最後は口で息をしてしまってので、はーはーと息がなかなか整わない。少しぼうっとする気もして、足元に気をつけて写真を撮る。
いやー、すごい景色。一人占め。標高5550m。
山の名前が全然わからないけどすごい数の山々が見えている。
ここまで来る人はなかなかいないだろうな。
風も強く、立っているのが怖くてなり、安定していそうなところにしゃがむ。
本当にすごいわ。
標高が高ければ高いほどやっぱり何かが違う気がしてしまう。
ローツェが近い。
登れそうな錯覚を起こす。
まさか登れないんだけどね。
15分くらい滞在して、一通り写真を撮って降りることにした。
下りも慎重に。
下りだと道が見えるので登りよりまだましだ。
ここはカラパタールやゴーキョリより難易度高い。
コルがだいぶ下に見える。ずいぶん上がってきたもんだ。
コルに来ると一安心。
コルからは小走りでどんどん降る。
途中でお兄さんが1人で登ってきた。「Hi」と挨拶して少し話す。
「調子はどう?、上まで行った?」
「行ったよー、しんどかったよー。」
この時間から登ってくるということは、今日ディンボチェから到着して、登り始めたのかな?
「この後は3パス歩くの?」
「ううん、ディンボチェに戻ってロブチェピークに登るの。」
チュクンにいる人はみんな3パスだ。
3パスとは、コンマラパス、チョラパス、レンジョパスの3つの峠を超えるルートのこと。
「Good Luck!」
「Have a good day!」
とお互い言って別れる。
私は引き続き、小走りで降りる。
ちょうど走りやすい傾斜で、帰りはあっという間だ。
さあ、何時間で下れるかなとちょっと楽しみながら降りたら、1時間15分で端のところまで降りてきた。
行きは4時間、帰りは1時間半弱。すごい差。
やはり心肺機能が弱いんだな。
チュクンの村に戻ってきた。
そうだ、昨日見つけたローカル食堂にベジモモあったら食べたいなと思い入ってみたが、ベジモモはなかった。
ブラックティーだけ頼む。
やはりこういう店は最初から砂糖が入ってくるが、今の疲れた体には沁みた。
この食堂からの景色も最高だった。
宿に戻り、荷物をとって、ディンボチェにむけて出発。
行きは3時間だったから帰りは1.5から2時間で帰れるかなと思いながらスタート。
この時間は歩いている人がいなくて、1人黙々と歩く。
傾斜が緩やかで歩きやすかった。
16時にディンボチェのピースフルロッジに到着!
チュクンから1時間半だった。
ダイニングへ行くとクサンが笑顔で迎えてくれて「ただいまー」と言った。
あー疲れた!今日はかなり歩いたぞ!高低差もすごい。
シーバットロンジュースを砂糖なしでいただく。
こんなに酸っぱいんだ、というくらいの酸味があったけどそれが疲れた体にしみた。
「お腹空いているんじゃない?何か食べる?」と聞いてくれたので、アップルパイをお願いした。
そして、「パーミッション取れました」とメールで送ってくれた。
すごーい、今はこんな風にオンラインで取得できるのか。
便利だね。
今日はお客さんがあと1組しかいなくて、みんなのんびりしている感じ。
ここのコックさんは日本語が少し話せるので、聞いてみたら、5年前日本に住んでいたとのこと。
最初は日本語勉強しに行ってアルバイトで飲食店で働いていたそう。前橋にいたとのこと。
「どこに住んでいますか?」という話になり、
「生まれは神奈川だけど、今は屋久島という南の方の島に住んでいるよ」と、答える。
ほとんど旅行はしていないからあまり日本の地名はわからないそう。
学生の時にみんなで草津に行ったとのこと。
「ここにはオーブンはないのでアップルパイは油で揚げました」と。
見た目かわいくて、味はそこそこだった。
そんなうちに、クライミング手配をしてくれているエージェンシーの男性(ヘマンタ)がやってきた。
スポルティバの良い靴を持ってきてくれて試着したらちょうど良さそう。
これは8000m級の山にも耐えられるんだって。
なんと二重になっていて、中の靴はアルミが入っている。
紐は複雑だったけどガイドさんがやってくれるから大丈夫だって。
良い靴を借りられてよかった。
こんな靴を見れただけでも感動!日本にあるのか?って感じだもんな。
靴を見たらいよいよ行くんだなって気分になってきた。
そして、ようやく行ける気がしてきた。
無理とは思っていないけど不安とドキドキからの緊張はかなりあったな、と思う。
ハイキャンプからこの靴で行くそう。
帰りはトレッキングシューズの方が歩きやすいから、登る時トレッキングシューズも持っていってとのこと。
寝袋今ある?と聞かれ、見せると、ダウンジャケット着て入ればこの寝袋でOKとのこと。良かった。
ダウンの感じをほっぺたで確認していたのがかわいかった。
やはりなんとなく自分のが良いよね。
はー、いよいよだ!ドキドキ!
登る時の小さめのザックはクサンが自分のを貸してくれた。ありがたい。
これならカメラザックも入るし、ちょうどよいサイズだ。
大きなザックはポーターが持って行ってくれるそう。
ありがたや。
当初明日ロブチェまで行こうと考えていたけど、ディンボチェからハイキャンプに行くにはロブチェを経由しなくて手前から行けるらしい。
なので、明日はトゥクラまで行って明後日ガイドと待ち合わせても良いし、明日は休んで明後日ハイキャンプまで直接行っても良いよとのこと。ハイキャンプまでは大体6時間。
今日チュクンリ5500mに行ってきたなら、直接のハイキャンプまで行っても大丈夫と。
ハイキャンプは5200m。
どうしようか迷っていると、「明日の朝決めれば良いです」とのこと。
助かります。
で、部屋に案内してくれて、ふー、と一息ついたら、
あー、明日は久しぶりにホットシャワー浴びて、砂まみれになった手袋も洗濯してゆっくりするのもいいなー、と思ってきた。
着替えてダイニングへ行ってストーブで温まっていると、クサンが「明日はホットシャワー浴びて、休んだら?」と。
「ずっと休んでいないから休んだ方が良いよ」と。
「うん、私もそれがいいかなーと先ほど思いました」と伝えた。
いつも突っ走ってしまう私を止めてくれる人がいてありがたい。
夕食はダルバートにした。
ここのダルバートはなかなかおいしいし、やっぱり汁物と炊いたご飯が好き。
タルカリをお代わりしたらちょっと辛くなって出てきたので、
あー、なるほど自分達が食べるのは辛くするんだ、とわかった。
明日の朝はゆっくり寝てよう、と思ったら眠かったはずなのに全然寝付けなくて困った。
DAY13 ディンボチェ(4349m) *休息日
朝からようやく眠れて何度寝かしたら10時になっていて流石に起きた。
顔が少し浮腫んでいる。
ダイニングへ行き紅茶をいただき、朝ごはんはいいやと思い、ホットシャワーを浴びることに。
今すぐは使えないようで「ちょっと待って」と言われる。
水がまだ凍っていたみたい。
鏡を見るとひどい顔だ。日焼けもしたし、乾燥もしているし、髪の毛はギトギトだし。
ベッドで本を読んでいると、「シャワーできたよ」とクサンが呼びにきてくれた。
ついに7日ぶりのシャワー♪
なんと45℃まで上がって熱々のシャワーが浴びれた。
シャンプーは2回。垢はそれほど出なかった。
そのまま外で洗濯。
昨晩はかなり冷え込んだようでホースから水が出ていない!まだ凍っているのか!!
クサンが(スタッフの子が)洗濯してあげるよ、と言ってくれたけど下着もあるし、これくらいは自分でやろうと思い、氷水になっているタンクから水をすくって洗った。
コックのレッサンがやってきて、
「これは冷たいです。ホースの元を見に行ってくれてあと30分くらいで溶けると思います」とのこと。
レッサン、誰かに似ているんだよな。
なんとか耐えられるというか、もうやってしまっているのでそのまま続行。
しかし、冷たすぎて絞るのに力が入らなくてしんどい。
洗濯完了して、ランチを食べにダイニングへ。何を食べるかめちゃくちゃ迷う。チョーメンがベジフライドポテトか。
で、チョーメンにした。
このチョーメンの麺はパスタだと思う。味はまずまず。
奥さんが1時間くらいお経を唱えていて、その声がとっても心地よくて聞き入ってしまった。
奥さんは熱心な仏教徒なんだな。
ポカポカな部屋に戻って寝ては行けないと思いながら、本を読んで過ごした。
今日、レストデーにしてよかった!
夜はダルバート食べて気合い入れて寝る。
明日は8時ごろ出発で良いみたい。
ガイドさんがロッジまで迎えにきてくれることになった。
続く
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